つのの細道(シンガポール)
夏になってから、新聞の広告を見て、
「やっぱ今年のお盆休みもみんなでどっか行こう!」
と決意したものの、航空会社は満席の状態でした。
その時点で空席があるのは、ハワイとシンガポールのみです。
しかたないので、シンガポールに行きました。
シンガポールは、それだけ日本からの便数が多いわけで、
いつでも行けるということでしょう。
シンガポールはマレー半島から華僑が追放されて出来た国なので、
その団結力や向上心は他の国とは全然違います。
リークアンユーのリーダーシップだけでここまで発展したのですから、
歴史上の快挙でしょう。
国民が無理矢理使わされている英語(シングリッシュ)も
面白くて、すばらしい文化です。
マナ−管理も徹底していて、笑えます。
屋外での喫煙はもちろんのこと、チューインガム輸入禁止、ドリアン禁止、
泥酔禁止、落書きはむち打ち刑、拳銃発射は死刑、など、
あちこちに禁止事項が表示してあります。
まるで軍事政権下のようですが、不幸な華僑が生きのびるためには、
一丸となって国力をあげるしかなかったわけで、その努力のかけらなので許せます。
ただ、シンガポールは暑かった。
南国のリゾート地にはない、都市特有の暑さです。
シンガポールはとことん人工都市なので、冷房内でしか生活できません。
子連れで楽しめることといったら、動物園くらいなものです。
シンガポールズ−は、なかなか面白い場所です。
昼も夜も行きました。
今でこそ、日本の動物園は動物の生態を大切にするようになりましたが、
当時は、ただエサを与えて生きながらえさせているだけのところばかりだったので、
シンガポールズ−のワイルドな飼育方法がかなり楽しめました。
シンガポールは、GDPを上げるために女性も働いているので、
外食が普通のようで、どこでも安く美味しく食べれます。
夜になって、いくぶん涼しくなってから、
川沿いのボートキーやクラークキーに行くと、活気があって安くておいしくて、大満足です。
まあそんなシンガポール。
アジア1のハブ空港なので、何便でも飛んでいて、いつでも行けます。
急に国外逃亡を思い立ったら、第一選択してください。
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